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丹羽宇一郎さんが86歳で死去、民間初の元中国大使 伊藤忠の元社長
SOURCE:Asahi Shimbun
2026年1月8日 18時02分
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元伊藤忠商事社長で、民間初の駐中国大使も務めた丹羽宇一郎(にわ・ういちろう)さんが、2025年12月24日、老衰のため死去した。86歳だった。1月5日に家族葬を執り行った。
名古屋大を卒業後、1962年に伊藤忠商事に入社。飼料原料部長や業務部長などを経て、98年に社長に就いた。
バブル経済時代の不良債権がふくらみ経営危機に陥っていた99年、含み損を抱えた不動産の処分や不採算事業の整理で約4千億円の特別損失の計上を決断した。
2004~10年には会長を務め、政府の経済財政諮問会議の民間議員や地方分権改革推進委員会委員長などを歴任した。
会長退任後の10年に、民主党政権が掲げた「脱官僚」の目玉として民間初の中国大使に起用された。伊藤忠時代に培った中国人脈や経済外交の手腕への期待があり、中国各地を精力的にまわり、地方の党幹部らとの会談を重ねた。
だが就任直後に尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件が発生し、日中関係が悪化。その修復に追われるなか、12年に東京都による尖閣購入計画について「日中関係に極めて重大な危機を招く」と発言し、日本固有の領土である尖閣購入と外交問題は関連しないとの日本政府の公式な立場と相いれないとして、約2年半で事実上の更迭となった。
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